ごく普通のサラリーマンの『本田秀一』は最愛の妻『ななみ』と幸せな日々を送っていた。
だが最近秀一にはななみに対して不満があった。
それは隣の部屋に住むイケメンの『品川クロード』とななみが最近仲が良すぎるのではないかというつまらない嫉妬だった。
女性経験が乏しい秀一はななみの単なるご近所付き合いでさえ気になってしまうのだった。
だからこの日会社の先輩に風俗に行こうと誘われたとき躊躇しながらも店に入ることを決めたのはそんないじけた気持ちとななみに対する当てつけだったのかもしれない。
もちろん秀一はななみに良き夫と思われたいが為にそんな独りよがりな気持ちも風俗店に入ったという事実もななみに言うつもりはなかった。
風俗店の小さな個室に通された秀一を待っていたのは風俗嬢の『小坂晶子』だった。
初めての風俗店に戸惑う秀一を明るく優しくリードする晶子。
明るく優しい性格と豊満な肉体の晶子にななみとは全く違った女の部分を垣間見る秀一。
晶子は秀一が気に入ったのか「内緒だよ?」と秀一に囁くと晶子は自ら膣に秀一の男根を挿入させると、淫らな溜息を大きくついて悶えた。
奔放な晶子のとのセックスはななみとするそれとはまた別の快感が押し寄せてきた。
秀一は晶子の中に大量の精液を思いきり吐き出した。
つかの間の快楽を満喫した秀一に今度はななみに対する罪悪感が襲ってくる。
その夜、帰宅した秀一は風俗嬢と肌を重ねた罪悪感からまともにななみの顔が見れない。
優しくはあるが気の小さい秀一はななみにあからさまに不自然な態度を取ってしまう。
そんな秀一の様子に違和感を不安を覚えるななみ。
その夜、ななみは初めて自ら秀一を求めた…。
いつも通りの愛撫をする秀一に安心し喘ぐななみ。
ななみは秀一の子どもが欲しかった…。
自分と秀一の間に愛の結晶が生まれればもっと幸せになれると信じていた。
ななみに秘部に挿入する瞬間秀一の脳裏に晶子の淫らな顔が浮かぶ。
その瞬間、秀一のそれは情けなくしおれてしまう。
秀一は動揺し自分のものを奮い立たせようとしごいてみるが全く勃たない…。
必死に自分のものをしごく秀一にななみは悲しそうに声をかける。
「疲れているのにわがまま言ってごめんなさい…」
本当に申し訳なさそうに謝るななみを自分の不甲斐なさから直視できない秀一。
ぶっきらぼうな言葉をななみに発し、布団に潜り込む秀一。
自分が何か秀一に悪いことをしてしまったのかと不安を覚えるななみ。
その時、ななみの携帯電話にメールが受信される。
添付された画像を見て息をのむななみ。
そこには秀一が晶子と腕を組んで風俗店から出てくるところが写し出されていた…!
秀一に心の中で謝りながら秀一のカバンをあさると晶子からのメッセージがついた名刺が出てきた。
あまりのことに頭が真っ白になり何も考えられないななみ。
「今日…仕事で遅くなるって…言ってたのに…他の女の人と…」
「…その後…私と…」
「…でも…私とは…最後まで…しなかった…」
「…秀一さん…」
「私じゃ…ダメなの…?」
一人声を押し殺して泣くななみ。
数日後、夜…品川の車の助手席には酒に酔い顔を赤くしているななみが座っていた…。
品川の言葉が弱りきっているななみの心に染み込み、品川の指が酒に酔い火照ったななみの身体に触れる…。
気がついた時にはもうななみは品川に包み込まれていた…。
大切にしていた幸せな日々が手から非情にもこぼれ堕ちる…。
きっかけは小さな…本当に小さな嫉妬と出来心だった…。