本山での厳しい修行を無事に終えた一人の僧、『想念』。
彼の胸には大きな(?)野望が燃え盛っていた。
『悲しみに暮れる美しい未亡人達を拙僧の御神棒で癒してしんぜよう』
山を降りた後、実家である寺の跡を継いだ想念は、表向き人のいい住職として檀家の人間と接しつつ機会を伺っていた。
・・・そして、いよいよ、計画を実行に移す時がやってきた。
夫を病で亡くした美しい未亡人が現れたのだ。
想念は『これ幸い』と通夜の晩、親身になって慰める振りをし、言葉巧みに未亡人を篭絡するのであった・・・。