香坂彩(こうさかあや)は1歳違いの姉・舞(まい)とは親友と言えるほど仲が良かった。
隣に住む鷹藤家とは家族ぐるみの付き合いで両親共に仲が良く、鷹藤悠人(たかとうゆうと)隼人(はやと)の兄弟と幼い頃からいつも何をするのも一緒だった。
そんな4人は共に私立青北(せいほく)学園に入学。
いつまでも変わらないように思われた4人の関係だったが、いつしか、彩は兄として先輩として慕っていた悠人に恋心を抱く。
また、同じように隼人は彩に想いを寄せていたのだった……。
そんなある日、彩は下校中、突如道端で何者かに襲われてしまう。
誰にも知られたくない、忌まわしい事件――。
それ以来、彩は男たちに乱暴されたことを姉や幼馴染には知られたくないと、健気に明るく振舞う。
しかしそんな彼女を、さらなる理不尽な凌辱が襲う。
そしてまた、時を同じくして鷹藤兄弟の間にも不穏な空気が流れていくのだった……。