国見豊(くにみ ゆたか・主人公・名前変更可)はごく普通の学生。
しかし一つの問題を抱えていました。
彼の実家は神社だったのです。
神社の跡取りになることに反発し、信仰などとは真逆のパソコンや携帯電話などのツールにのめり込む毎日。
そんなある日、最新のスマートフォン『Lフォン』をゲットした豊は、早速自分のささやきを配信するサービス『ウィッパー』を始めてみました。
すると時、自分のささやきに返信が!
「誰か……誰か、私に気づいてください……」
「ヴィシュヌ」と名乗る人物の書き込みに不穏当なもの感じつつも、返答してみると。
「ああ、ようやく男の方と出会えました!! きっとあなたは私のだんな様!!」
その直後、Lフォンから美しい女神が現れます。
その女神、ヴィシュヌによって豊はLフォンに引きずり込まれてしまいました。
気づいたときには見たことも無い世界。
「さあ、私と子作りしてください、だんな様」
ヴィシュヌは自分が神々の生き残りであること。
そして子孫をたくさん産むことが自分の使命だと説明します。
そのためにこの閉じた異世界で悠久の時をかけて相手を探していたのです。
ヴィシュヌはようやく見つけた男性、豊が自分の運命の相手であるとすっかり信じきっています。
据え膳食わねば男の恥……ですが、豊は尻込みしてしまいます。
「子作りって……結婚も、ましてや付き合ってもいない女性を妊娠させられるわけないじゃないか……!」
経験の浅い豊には無理も無い話でした。
ところが、みるみる内にヴィシュヌの様子がおかしくなっていきます。
元々力を失いかけていたヴィシュヌは、豊をこの世界に呼び寄せたことでほとんどの力を消耗してしまったのです。
このままではヴィシュヌの身体は消滅してしまうことに!
女神のパワーの源はズバリ『精液』。
豊がセックスして中出しすることでヴィシュヌはその存在を保つことができるようになります。
しかし中出ししてしまうと彼女を妊娠させてしまうことに……。
「お願いします、だんな様……私は、私はとても永い間あなたを待っていたのです……」
人助けと男の責任の狭間で揺れる豊の取った選択とは!?