人気絶頂のグラビアアイドル「綾里菜々子」が、大手の事務所に電撃移籍し、水着姿を封印し女優業に転向するというニュースは、アングラサイトからお茶の間にいたるまで駆け巡った。
各種キャンペーンガールを総なめし、深夜の格闘番組などでの豊満な肉体と知的な笑顔で人気を博し、いよいよグラビアアイドルとしてゴールデン進出という矢先の出来事だった。
菜々子自身のコメントでは「小さい頃からの夢だった女優になりたい」とのことだったが、突然のことにファンは戸惑いながらも彼女を応援する声と、それ以上に彼女のはちきれそうな魅惑的な肢体を目にする機会が減ることを惜しむ声をあげていた。
そんな渦中の女「菜々子」に目をつけた極亜テレビのプロデューサー「門倉大輔」は局でも有名なセクハラプロデューサーだった。
「菜々子」の女優になりたいという心に漬け込んで、自分が持っているドラマ枠でのヒロイン役をちらつかせ、彼女を篭絡しようとする「門倉」。
しかし「菜々子」はその誘いを毅然とした態度で断る。
そんな「菜々子」の態度により欲情を刺激された「門倉」は執拗に彼女の身辺を調査し、移籍の際にトラブルがあったことを探し当て、それをネタに再び彼女に揺さぶりをかけた。
女優への夢を棄てきれない「菜々子」はたった一度という約束で、「門倉」に身体を開く。
それが自身の女優としてではなく、M女としての才能を開花させる悪夢の始まりと知らずに……。