主人公、和泉東吾は才能を見抜く能力に長けていた。
その力を使い、多くの富と名声を得ていたが、表舞台に立つ事を嫌い、
仕事のやり取りはネットなどを介してクライアントとは一切会わずに行っている。
また一仕事終え、しばしの休息を取ろうと考えていた矢先、クラスメイトの引っ込み思案で友達もいない此花 悠里(このはな ゆうり)を、どうせ大した才能もないのだろう、と見てみると『アイドルの才能』がある事に気付く。
それもトップアイドルになり得る大きな才能の持ち主。
そんな素振りを見せてはいないが、陰で努力をしている事もわかった主人公は悠里に対する印象を改める。
しかし表舞台に立つ事を嫌う主人公はアイドルという職業自体に良い印象を抱く事が出来なかった。
だが、このまま悠里の独学ではトップアイドルどころか、アマチュアにすら到底なれっこない。
この才能を埋もれさせるのは惜しい……自分勝手な考えだな、と自嘲しながら主人公は初めて善意から力を使う事を決意する。
「望み通りアイドルとして大成させてやる。ただし、俺だけのアイドルにな」